今までアルバムレビューをいろいろやりましたが、たまにはミュージシャンに
スポットを当てて書いてみます。
初回は登場回数が最も多い
トッドラングレンから
皆さんの中には、最も登場回数が多いので、自分が熱烈な大ファンかとお思いの方も
いるかもしれません。 まあファンではありますが、それだけではありません。
おそらくネタが多いからだと思います。笑
まずはその出会いからお話しましょう。
Something/Anything?
最初は80年頃 「サムシング/エニシング?」の「アイ・ソー・ザ・ライト」を聴いたのが
始まりでしょうね。 でも当時はピンとこなかった。 ハードロックやパンク的な物に
夢中で、メロディアスな曲に興味が湧きませんでした。
しばらくして同アルバムを全曲聴く機会があり、 その時の印象は前回とは全く違う
ものでした。
何か聴いてはいけないものを聴いてしまったいう感じでしたね。
おそらく”
魔法のメロディ”のようなものを感じたからだと思います。
これはおなじみの名曲 「アイ・ソー・ザ・ライト」や「ハロー・イッツ・ミー」より
むしろ「マリーン」や「トーチ・ソング」のような曲に感じました。
その頃はパンクの呪縛から逃れたこともあり、何か無性にメロディアスな音楽を
聴きたかったのかもしれません。
さてトッドの一般的評価ですが、昔から鬼才(奇才) 天才 ミュージシャンズミュージシャン
など 他の人とは違ったものが多いようです。
特に”
ミュージシャンズミュージシャン”ってのは、いったい何だと思いましたが、これは
”
同業のミュージシャンには人気があるが、一般には受けてない” という意味です。
曲作りはもとより、あらゆる楽器を一人でこなし、同時にアレンジやエンジニアの
仕事もこなす。 そして他のミュージシャンのプロデュースも手がける・・・
これは当時としては貴重な存在で、一般的には馴染みがなかったのかもしれません。
しかし 他のミュージシャンからすれば トッドのような才能は憧れであり、
同時にその裏返しとして”
嫉妬”のような感情があるのかもしれません。
だってあれだけのメロディラインの曲 そしてあらゆる演奏、エンジニアリング
そう簡単にはできませんよね。
日本国内でも彼を評価してるミュージシャンって多い。
大貫妙子 矢野顕子 桑田佳祐 斉藤誠 鈴木慶一 サエキけんぞう 高橋幸宏など
おなじみの皆さんです 笑
トッドの逸話に面白いものがありました。
ミュージシャン 高野寛がプロデュースをトッドに頼み、「虹の都へ」を完成させました。
直後 FMラジオのゲストインタビューに出て、トッドとの仕事の様子を話してました。
それが意外なものであったらしいのです。
高野氏のトッドに対する最初のイメージは、”
丹念に音楽を創造する
こだわりミュージシャン”
というものでした。
ところが どうも
その時のノリで一気にレコーディングに望むタイプらしいのです。
彼は作品の出来には満足していましたが、そのイメージの違いに驚いていました。
日本でこだわり(オタクともいう)ミュージシャンと言えば山下達郎氏ですが、この人は
理論的な努力型と言えるかもしれません。 対してトッドは”
ひらめきで勝負する天才肌”と
いうべきでしょう。
ひょっとしたら天才を超えているのかも・・・・・・・奇才という評価はそれが理由かもしれませんね。
褒めすぎ?
奇才・・世にも珍しい優れた才能。 また、その才能を持った人
鬼才・・人間のものとは思われないほど優れた才能 また その才能を持った人
あと 余談ですが
「前略 僕です」で有名な(←わかりますよね)王様がニューアルバムを
リリースするようです。 今回はビートルズの直訳。どんなものになるのやら。
http://www.osama.co.jp/web/
(詳細はまだアップされてないようです)